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《 伝統は守るもの、変わるもの 》
[Vol.216/2025年10月]

先日お使い物に何か良いものがないかと思案していたところ、以前に知り合いの方からいただいた上御霊神社の門前にある「水田玉雲堂」の「唐板」を思い出し、これなら京都らしいものなので、お使い物にさせて頂きました。

唐板は千二百年以上前の奈良時代、吉備真備が遣唐使として中国に渡り、持ち帰ったものだと伝えられています。以前は上御霊神社の境内で茶屋として販売していたとのことです。 応仁の乱で京都中が焼け野原となり途絶えていたそうですが、水田玉雲堂のご先祖が応仁の乱以降に古書を頼りによみがえらせたということです。 そして水田玉雲堂はその後五百年以上にわたり「唐板」のみをつくり続けていらっしゃるとのことです。

京都には、このように何百年もの間一つの物を作り続けている御店があります。
我が社の近くの今宮神社の門前にある「あぶり餅」もその一つで、「いちわ」と「かざりや」という御店があります。
竹串に刺した小さなお餅をこんがり炙り、、お互い個性のある味噌だれに浸けて、茶店で提供したり、お持ち帰りで販売しています。
このあぶり餅もこの一品だけで、一説には千年以上続いているといわれています。

水田玉雲堂のホームページには「世は移り、人は変わりそしてまた、菓子もそれにつれ新しきものが生まれ古きものは姿を消していきました。水田玉雲堂はこの何百年「唐板」のみを作ってまいりました。永のご愛顧を厚く御礼申し上げます。」と書かれています。

このように時代を超越して評価されるものは、敢えて革新しなくともよいのではないでしょうか。「革新してこその伝統だ」という意見も理解できないわけではないですが、守り続けることも一つの生き方だと思うのです。