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《 年 別 》


















《 第二回京都染と織の展覧会 》
[Vol.197/2024年02月]

二月二日から四日にかけて、「第二回京都染と織の展覧会」が東京東銀座の時事通信ホールにて開催されました。
主催は西陣織工業組合、京友禅共同組合連合会、丹後織物工業組合からなる第二回京都染と織の展覧会実行委員会で、京都市京都府の後援を得て開催されました。

昨年は第一回ということで多くの問題も山積していましたが、今回は小売りの流通との問題もある程度理解が進み各方面から協力いただきました。
お陰様で初日から多くの来場者に恵まれ、盛況に開催することが出来ました。
来場者は東銀座という土地柄もあり、レベルの高い着物をお召の方ばかりでした。

また、SNSの時代を反映し事前に情報を集めお目当てのブースに直行される方が多かったように思えました。そういう意味では新たな展示会形式の先駆けとなったかもしれません。 現在の情報化の時代において、消費者は商品の価格を否応なく知ってしまいます。その小売価格は業界の都合により均一ではありません。勿論、現代のあらゆる物販において再販価格があるわけではなく、どのような物販においても均一価格などということはありません。

ましてや嗜好品の呉服に於いてはその販売方法により大きく異なります。
京都や産地のツアーや歌舞伎、演劇などの観劇ツアーなどの所謂催事販売とネット販売では販売経費の掛かりようが全く異なるので、販売価格が異なるのは当たり前です。 同じビールや日本酒の商品が飲食する場所によって異なるのと同じなのですが、消費者がそれを把握しているかどうかが問題です。
催事によって商品価格が異なることが情報化の現在においては、消費者が一般的に認知する事となりました。

今回の染と織の展覧会に於いては産地が上代を設定し、流通、小売りも成り立つ設定を主催者として設定しました。これは呉服販売の旧習ではありえないことです。 生産者は流通、小売りのご苦労はわかりませんが、流通、小売りも生産者の苦労は認識されていません。バブル崩壊からの供給過多の呉服業界は、一般社会同様に価格訴求の大きな波に飲み込まれました。素材や技術の積み上げた生産価格は無視され、小売り上代からの逆算によって生産者の出荷価格を求められるようになりました。バブル期の高ければよいとう反動もあったのですが、需要が漸減し生産基盤が崩壊寸前になった今、呉服業界全体の継続を進める為の試金石が今回の展覧会にあったといえます。

勿論、物販は簡単なことではありません。小売業者は販売時だけでなく常日頃から消費者とのコミュニケーションが欠かせません。したがってメーカーが簡単に小売りをできるわけではありません。今回の展覧会に於いても販売実績を残されているブースはSNSを活用して消費者に自社の商品のアピールを日ごろから行い、消費者が目的をもって自社のブースに来てもらえる努力をしているところです。 産地を支えてくれる職人がいなくなれば商品を作ることもできません。また商品がなければ流通させることも販売することもできません。日本社会全体の高齢化や情報化は産地、流通、小売りを問わず直面する課題です。
各業態が呉服業界全体の問題と認識し、その解決策の試金石として今回の試みが継続発展することを望みます。